グローブトロッター スーツケース 伸縮ハンドル取り付け キャスター欠損修理

県内からのご依頼です。
グローブトロッター スーツケース 伸縮ハンドル取り付け キャスター欠損修理です。
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当方は良く知らないメーカーでしたが、ネットで検索すると有名なメーカーさんのようですね。
物によっては25万するスーツケースも存在する高級品のみを売るメーカーさんのようです。
さて、ご依頼は伸縮ハンドルが無いので使用するにも使い勝手が悪いのでメーカーカタログの
ように伸縮ハンドルをつけて貰えませんか?とのご相談でした。
調べてみると、確かに伸縮ハンドルがついているモデルが存在しているようです。
今回の商品には伸縮ハンドルが無いので確かに押し引きは大変かもしれませんね。
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更に調べると同業で1~2件伸縮ハンドルをつけました!という記事を見つけましたが
お客様曰く、その修理は嫌でなるだけ純正に近い仕上がりが望みとの事。
中々難しいご依頼ですが、ご要望に沿えるようやってみますね・・・とお預かりしました。
パーツメーカーさんにいつもの如く「助けて~どら○も~ん!!」じゃないですが
ご相談させて頂き、似たようなのが在庫で1個だけあったかも。。。というので折り返し
返答を待つことに。結果は在庫ありました!!とのこと。
流石!!
早速取り寄せしまして、取り付けてみたところ純正と遜色ない感じになりました。
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お客様にご連絡しお返しした所、凄く喜んでおられまして当方としても頑張った甲斐が
ありました。
・・・・数日後、お客様からお電話が。
キャスターが欠損したとの事。実はお預かり時にキャスター欠損する可能性が大と
お伝えしていましたが、とりあえず使ってみるとお帰りになった後にやはりキャスターが
壊れたそうです。
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キャスターサイズを測っていませんでしたが、推定で45mmのベアリングタイヤのようです。
在庫あったかな~っと探してみたら運よく2個ありまして修理する事に。
(現在コロナの影響で部品の製造・流通が大幅に遅延しています。部品欠品があります)
一筋縄でない感じですが、何とか分解しキャスターを無事交換しました
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またまたお客様へご連絡しお渡しさせて頂きました。
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箪笥錠 海老錠 キー紛失 新規作成

ブログ更新がなかなかできなくすいません。
店はコロナ禍においても変わらずやっております。

箪笥錠 海老錠 キー紛失 新規作成です。
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今回ご依頼いただいたのは他県で木工修理をやっている業者様からとなります。
キーが無く地元で鉄工所や鍵屋さんなどに聞いたが断られてしまい困っていたそうです。
とりあえず確認させて頂くために、現物をお送り頂き確認することに。
詳しい年代はわかりませんが、形状や造りからすると江戸時代あたりじゃないかと
思えます。というのは、作りが鉄製で出来ていて繋ぐ部分は全て叩いてカシメてあります。
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後年になると銅が使われだし、その後真鍮となっていくのがこの手の代物です。
数年前に中目黒のカトウロックさんにお邪魔したことがあります。
カトウロックさんのカギの神様(わたしはそう思っています)と崇める会長さんが
御店に展示している錠前のコレクションの中に今回と似た構造がありました。
海老錠というのですが、中国から伝わった錠前で日本の鍛冶師の盛んな地域で
改良がなされ見た目が豪華な飾り(からくりになっていたりします)が施され
蔵や箪笥などに採用されていました。
話がそれましたが、鉄製なので鍵も鉄なのですが正直同じものを造るのは金額的にも
材料探し的にも無理なので何とかできるすべを検討しました。
サイズから代用できるものを探し、何とか鍵メーカーに数本在庫していたキーを取り寄せ
加工して使えるものを作成しました。
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簡単に書いていますが正直凄く大変な案件だったことはお伝えしておきます。
何せ作成が大きい錠前1個と小さい錠前1個をそれぞれ2本キー作成となるわけですから
苦労の連続です。
錠前の内側の構造は三又の矛のようになっていて
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鍵を差し込んで廻すと三又が1つに合わさり更に廻すと三又がカンヌキとなっているので
押し上げられて開錠される仕組みとなっております。
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一番最初の写真を観て頂くと、菊の花のような飾りがありますがコレがカンヌキと連動
していて、鍵を抜いた後に押し下げると三又が下がり施錠される構造となっています。
ミクロン単位で削って合わせ、可動を確認しの繰り返しで無事作成できました。
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後にも先にも2度目は無い仕事かと思いますが(ブログで記載すると忘れた頃に依頼あるんですが・・・)
昔の飾り師や鍛冶師の腕は相当なものだったんだなぁ~と勉強させられる仕事でした。
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